ミチとの遭遇

ミチとの遭遇⑨

今日から部活が始まる。ミチは足早に理科室に向かった。

「えー、今年は4名が入部してくれました。そして、部活始まって以来の女子が入部してくれました。みんな仲良くやるように」

先輩たちは先生の言葉を聞いてるのか聞いてないのか、こっちをチラチラ見ながらパソコンに向かってカチャカチャしていた。

(おー、パソコンで人間研究データの分析かあ、楽しみだなあ)

「じゃあ、1年はこっち来て」

部長に呼ばれて見せられたのはシダ植物だった。

(ポニョ∈( ๏  ͜  ๏ )∋????、シダ植物?)

「1年にはシダ植物の事を調べてもらいます、まずこのパソコンにあるこのデータを、、、、、、」

(はて…( 。ω。)?なんでシダ植物?人間研究ちゃうんかい)

「あのー、なんでシダ植物を調べるんですか?」

ミチは部長の説明を遮って聞いた。

部員全員が驚いた顔で一斉にミチを見た。

「え?そういう部活だからだよ」

(????????)

ミチは益々わからなかった。

「ここ生物研究部ですよね?」

「そうだよ、生物の動物や植物や微生物の研究部だよ」

(ガーーーンo(╥﹏╥)o、なんてこった)

ミチは生物とは人間の事だと勘違いしていた。

ミチは入部1日目で退部した。

【今日の報告】(📞’ω’)

人間研究部潜入失敗。人間は生物ではない。じゃあ人間って何(-_-)? 理科室は校舎の日の当たらない場所にあるから、ちょっと臭い。もしくは人間臭が壁に染み付いている可能性あり。

「えー!ミチちゃん部活辞めたのー?」

サキはビックリしてミチを見る。

「うん、だって生物研究部なのに人間研究しないんだもん(ㅠ︿ㅠ)」

「(; ・`д・´)えっと、、あ、うん」

サキはこの頃から、ミチは宇宙人かも知れないと疑い始めた。

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